【リタイア後の人生設計プラン】タイ北部の田舎の村での年金生活

ブンシローはタイ国チェンライの田舎の村で8年間、チェンマイで8年間、年金生活を送ってきています。

今回はブンシローの体験談を紹介し、リタイア後の人生設計を考慮中の皆様に参考にしていただければ幸いです。

南国タイでの年金生活の長所を書いてみます。

タイ北部の田舎の村で初めての新婚生活

タイ北部田舎の村での生活のなかで何が一番、幸せであったかというと、タイ人女性に出会って62才で初めての結婚ができ、翌年息子も授かったことです。

結婚は16年前、62才の時のことです。

成人してから42年間、独身で過ごしてきたのですが、実は結婚願望があったのです。

教員時代に日本史資料集に載っている久隅守景の、妻と共に夕顔の棚の下で夕涼みをしている男の絵を見ては羨望の念を抱き、職員室の隅で、ため息をついているのを誰も気づきませんでした。

兄弟も、同僚教師も、ブンシローは独身主義を貫き、好きなこと(海外旅行、骨董収集)に打ち込んでいると思っていたのです。

60歳以降の第二の人生は、世界中を放浪してルポライターになることも考えたブンシローですが、その行動範囲が妻の声が届く範囲内に限られてしまったことに喜びを感じた新婚時代でした。

20才は若返った気分になり,『人生取り返しができることもある』と考えるようになったブンシローでした。

この時代に体験したことを書いてみます。

タイ北部の村で土地を買い、家を建てる

家を建て、妻の母親、祖母、弟も一緒に暮らすことになり、翌年、息子も授かり,さみしい一人暮らしは終わったのです。

ここでタイ北部の不動産獲得状況を説明してみます。

土地400平方メートル(121坪)は妻名義で、20万バーツ(当時の為替レート換算で54万8000えん)で買いました。

4LDKの家は75万バーツ(205万円)でした。

2015年ころよりメ―サイ周辺の土地は約5倍に値上がりしたのです。

中國の急速な経済発展により、中国との地理的位置が近いメ―サイ周辺の土地が急上昇し2022年現在、400平方メートルの土地は約100万バーツ(現在の為替レートで380万円)になっています。

2005年に400平方メートルの土地を買ったとき、同じ面積の住宅用土地が
10区画、売りに出ていましたが、これを買っておけば大儲けできたわけです。

下の写真は205万円の新居(2005年当時)です。

南国タイでの年金生活のすすめ

冬のない南国タイは高齢者に優しい

寒い冬は高齢者を屋内に閉じ込め、滑りやすい氷雪は高齢者にとっては特に危険な敵です。

骨折でもすると寝たきりになってしまい、寿命を縮めることになるでしょう。

タイの11月から2月は日本の秋のような涼しさで、3月から10月は日本の夏のような暑さです。

1年中、花が咲き乱れています。

下の写真はブーゲンビリヤです。

 

タイの田舎では月7万5000円で暮らすことができる

タイ国の物価上昇、円安というダブルパンチでタイへの移住は厳しくなっていますが、田舎の村でタイ人と同じような生活をするなら月7万5000円の年金で暮らせます。

住居費は2DKのアパートで3000バーツ(1万1100円)、光熱費1000バーツ(3700円)、食費は1日300バーツ(1110円)として月9000バーツ(3万3100円)、その他3000バーツ(1万1100円)で月1万6000バーツ(5万9200円)で暮らすことができます。

一人暮らしで1万6000バーツですが、二人暮らしの場合、食費を上乗せすればよいでしょう。

11月から2月の涼しい季節を除けば、半ズボンとTシャツで過ごせるので衣服費は1000バーツもかからないでしょう。

残りの4270バーツ(1万5800円)は病気になった時の経費として貯金しておけば安心です。

食費はやり方によっては大幅に節約できます。

ブンシローがもし独身で年金もわずかなら、こんな極貧生活をして生き残るという空想記事を書いてみます。

1キログラム20バーツ(74円)の一番安いコメを買い、市場で骨スープ用の豚の骨100バーツ(370円 )を買い、野菜は道路端の木の新芽や生垣のつる草の新芽を摘み取ってきます。

道路わきで新芽を摘み取っているタイ人の姿を、しばしば見かけます。

肉がより多くついている骨を選んで買って、肉そして野菜入りの骨スープをおかずにしてご飯を食べるのです。

免疫学者の藤田紘一郎先生は骨スープは健康長寿食であると薦めています。

夕方、村はずれの小川で農作業を終えた主婦が晩御飯のおかず用に小魚を釣っていますが、その仲間入りをするとおかずがもう一品できます。

タイの昔の貧しい人々は木と竹とヤシの葉で作られた隙間だらけの家に住み、質素な食事をして上記のような暮らしをしていたのでしょう。

冷夏による凶作も、隙間だらけの家での凍死の心配もありません。

下の写真は村の市場の豚肉売り場のスープ用の骨です

タイの田舎では人々は道路、市場等の屋外で過ごす時間を多く、人との交流を盛んにしている

イタリアのサルディニア島や沖縄の長寿村では、高齢者は屋外で暮らすことが多く、地域の人々との交流が盛んであるとのことです。

南国タイの村の生活道路は村人たちの交流の場となり、犬たちの遊び場であり、鶏たちの餌探しの場でもあり、1年中にぎわっています。

道路沿いにはベンチや簡単な休息小屋が多く設置され憩いと交流の場に利用されています。

大通り以外の生活道路には舗装部分の両脇に広い遊休地があります。

この遊休地の部分に休息小屋やベンチが設置され、花や木が植えられているのです。

下の写真はブンシローが毎日散歩していた村の生活道路です。

野菜果物を多く食べることと共に、屋外生活と人との交流が健康長寿の原因であります。

タイの田舎の村での生活の中で最も重要な役割を果たしているのは市場です。

タイ北部の村で、5人家族のうちの一人が食材買い出しに市場に買い物に 来るとするならば村人の五分の一以上が朝市に集まってくることになり、知人との交流の場にもなっています。

村の活動は朝市の喧騒の中から始まります。

売主と買い物客のやり取りの会話、市場巡りの行商人の拡声器を使っての商品宣伝、おこぼれを求め集まってくる犬たちの間での喧嘩等々の喧騒から村の一日は始まるのです。

下の写真は村の朝市風景です。

 

ブンシローも食材を買った後、ロティ(タイ風クレープ)屋が用意した椅子に座り、ロティとコーヒーを飲食しながらこの喧騒の中で日誌を書くのを日課にしていました。

南国タイでの朝市ですから、新鮮な野菜や果物の屋台が多いので、健康に良いと思います。

異なった気候帯で暮らし、異文化に接することによって高齢者の脳の活動量が増大。

朝市での食料買い出しの後で、ブンシローは毎日1時間半の自転車による村内散歩を日課にしていました。

1年中、花が咲き乱れている南国での散歩は快適でした。

下の写真は5月から6月に咲きほこる火炎樹です。

繁殖力旺盛な熱帯植物を見るのは楽しみですし、元気をもらえます。

散歩の楽しみはもう一つは異文化に接することです。

熱帯の気候に適した住居及び生活の仕方は日本と異なっており、興味が沸き起こってくるのです。

住居は外に向かって開かれており、屋外で暮らしやすいようにできています。

日本とは異なった自然環境、そこで暮らすタイの人々の生活の様子を見ることによって毎回、新しい発見があるのです。

村から少し離れ、山のふもとの方に行くと、山から下りて来て里に定住して間もないアカ族の村があります。

木と竹とヤシの葉できた粗末な家、道路で遊ぶ放し飼いの犬たちとエサを探す鶏の親子、ガマガエルをつかまてひもでつなぎ遊んでいる子供たちを見かけることができます。

ここで、ブンシローは70年前の日本の田舎に戻ったように一瞬、思うのです。

下の写真はアカ族の村の子供達です。

まとめ

健康長寿を保つための三要素は食事、運動、人との交流です。

タイでの年金生活する場合、豊富な果物野菜を食べ、骨スープを飲み、脂身の多い肉をできるだけ避けて淡水魚料理を多くすると食事面では合格です。

運動面は1年中、温暖な気候ですので自然が豊かな田舎で散歩を毎日、楽しめます。

人との交流面は市場や道路でタイの人々と親しくなれます。

ブンシローはあと3ヶ月で79歳になりますが、上記の3点をほぼ実施してきたので健康長寿を保つことができています。

 

 

 

 

 

 

 

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