チェンマイに住む78歳のブンシローが、チェンマイの最新情報をお届けします。
2022年4月現在、チェンマイで観光客が少しづつですが増えてきています。
今の時期だからこそ、チェンマイでのお買い得情報をお届けします。
今回はカシミール人経営のカシミア製品、絨毯の専門店について書いてみます。
タイ国には中国とインドの文化が混合、北から中国、西からインド
タイ国はインドシナ半島に位置していますが、半島の名前が示すようにインドと中国の文化の影響を受けています。
北から中国の文化、西からインドそして、さらには西アジアの影響を受けているのです。
タイ北部に位置するチェンマイは、中国雲南との結びつきが強いのは当然と言えます。
そして古都チェンマイにはインド人経営の店があると同時に、カシミール人経営の店も結構多いのです。
10年ほど前に白の絹スカーフを買って、日本の妹(草木染作家)のところに送る必要が生じてカシミア製品を売っている店を訪問したことがあります。
チャンクラン通りのナイトバザール周辺でカシミール人経営のカシミア製品専門店が4店ありました。
ナイトバザール周辺だけで4店あったのですから、チェンマイ全体ではその倍以上はあったと考えてもよいと思っています。
2022年4月現在、2年間休業の後に再開してカシミア製品及び絨毯大安売り
ナイトバザールのあるチャンクラン通りは、シャッターを下ろしている店が大部分で殺風景だったのですが、2022年3月末のある日、一軒の店が開いており、歩道に色鮮やかなバッグが並べてありました。
バッグを見ていると店主が出てきて、「50パーセントディスカウント」との店主の言葉に誘われ、思わず引き込まれたのです。
この店がExcelsior Craft collectionという名の店です。
ターペー通りからチャンクラン通りに入ってすぐの左手側の店です。
下の地図と店の名刺をご覧ください。
在庫抱えて2年間休業の後に再開してカシミア、絨毯の大安売り
なぜ大安売りなのか?バッグ購入
この店は18年前からチェンマイで営業していたのですが、パンデミックによる観光客激減のため 2年間休業をし、ようやく2022年3月に再開店したとのことです。
在庫を抱えての収入ゼロの2年間の後での再開店ですから、大幅にディスカウントして、とにかく現金収入がほしいのでしょう。
ブンシローはこの時、歩道のテーブルに展示してあった手作りのバッグを買いました。
1200バーツ(4440円)であったものですが、500バーツ(1850円)に値下げしてくれたのです。
下の写真をご覧ください、
バッグの花文様には、カシミール山羊の毛を使用してあると言っていました。
カシミアストールを見せてもらいました
4月4日にこの店に再度、訪問しました。
大きな文様と細かい文様のストールを二つ見せてくれ、それぞれが別のファミリーで作られたものであると言っていました。
手織りのカシミア製品はファミリー、すなわち製作者の自宅兼工房で作られているのです。
二つともこの店の中にあるストールの最高級品であるとのことで、値段は1万2000バーツ(4万4400円)でした。
下の写真では、ストールを掲げている店の主の腕の部分が透けて見えます。
透けて見えることだけで本物証明にはならないと思うのですが、カシミール地方でカシミアを手織り中のブログ記事で、白の生地なので透けて床の部分が見えるということが書いてあるのを読んだことがあります。
細かい文様の方のストールをご覧ください。
このストールの拡大部分の写真を見ると、手織りは間違いないようです。
カシミール産の見事なシルク製絨毯
カシミール地方はカシミア製品で有名ですが、絨毯の産地でもあるのです。
カシミール絨毯はペルシアより伝わり、織り方そして文様もペルシア絨毯によく似ています。
カシミール製の手織りのシルク絨毯は、その完全な手作り製であるがゆえに近年、欧米のコレクターは高く評価しているとのことです。
このナイトバザール近くの店の主人が、ブンシローに見せてくれた絨毯の写真をご覧ください。
この絨毯は100パーセントシルクの手織り絨毯です。
手織り絨毯は光の増減により濃淡の差が大きく異なるのだと店主が説明してくれました。
下の写真は同じ絨毯ですが、光の当たりぐわいによって、このような濃淡の差が表れるのです。
この絨毯は機械織ではなく手織りであることが証明されました。
絨毯の価値の決め方のもう一つ方法は単位面積当たりのノット(結び目)数の多少で決まります。
1平方メートル当たりのノット数が10万から15万なら普及品、50万から100万なら高級品、100万以上だと超高級品であるとのことです。
ノット数とは繊維の密度のことで、ノット数が多いほど大量の糸を使い、耐久性があるのです。
写真のカシミール絨毯について店主は、「144万ノットで超高級品です」と言っていました。
90センチ×60センチの大きさで、値段は2万バーツ(7万4000円)です。
まとめ
チェンマイの定住者であるブンシローが、最新情報をお届けしました。
観光客が少しづつ戻りつつあるこの時期に再開した店は、カシミアの店にかぎらず安売りしているので、買い物客にはねらい目の時期であると思います。
前回紹介したモン族関連商品も、2年前に比べると大幅に値引きしている商品を見かけました。
チェンマイ旅行を計画中の方々にお役にたてれば幸いです。
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